宗教・信仰

儀式作法 仏事の心得

そもそも宗教ということはどういう教えなのですか?

多くの人が葬式、法事をイメージして、死者を祭る人のことを僧侶と思い、先祖をまつることを宗教と思っています。

教えを宗(よりどころ)とすることによって、人間が人間として完成(成熟)していくための教えです。それなら道徳でよいではないか。


夏に生まれた蝉は夏に死ぬのだから、夏だけは知っている。と思うが、蝉は秋、冬、春を知らないから、夏そのものも知らない。

人間として生まれ、世間生活(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上。六道輪廻)だけで死んでいくのなら、出世間(声聞、縁覚、菩薩、仏)の世界を知らないから、人間そのもの、世間そのものの本質を知らないから、人間として生まれた喜び、目的を果たさずに死んでいく。それでは死にきれない、生きたことにならない。だからどうしても宗教が人間に必要なのです。
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