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「長仁寺坊守日誌」4

更新日: 2013/3/5(火曜日)
これまで、「聞」というと教えを聞くという観念があって、教えのお言葉を聞いて救われるのだと思い込んでいました。
しかし、よくよく思い起こすと、先生は「わかっちゃいけんのよ」と何度もおっしゃっていました。

分かっちゃいけん、というのと、教えを聴聞することは矛盾しています。いったいどういうことになっているのでしょう。

教えというのはあくまで方便であって、教えそのものが救いとはならない。
教えによって導かれる世界、教えが出てくるところ、それはわたしがつかむことのできない、いろもなし、かたちもましまさず、といわれる世界です。

その法性法身の世界に到ることができるのは、自力が完全に廃るときです。
炭の自覚、自分は救われないという自覚。
仏法のかけらも無い自分に出会うところです。

そこに至って始めて浄土に生まれる。
浄土に生まれたら、即、還相廻向の活動がはじまる。
このことも何度も先生からお聞きしていたことです。

分らないままに、歩ませていただいていた。
分らないのに、聴聞できたのは先生のお慈悲、光に包まれて、温められていたからで、
自分の努力とか意志ではなかった、ということに気づかされる。

仏様のおはたらきに包まれていたので、善知識にお遇いできたことが
何よりのご縁でした。
唯一、得道の人にお遇いできて、導いていただいたことが決定的です。


「長仁寺坊守日誌」3

更新日: 2013/3/4(月曜日)
土曜日、娘の所へ孫たちの顔を見に行こうと電話をかけたら、娘の方がこちらへ出かけて来ることになりました。私は外へ出かけたかったのに、迎えることになったので、電話するんじゃなかったと少々後悔の気持ちがしたのでした。

しかし、娘もずっと家の中で家事育児に専念し、外へ出かけられずストレスを溜めているのですから、そこはこちらが譲るべきだと判断して、娘家族を迎えることになりました。

土曜日の夜遅くに娘夫婦と孫四人が到着。娘婿は食事を済ますとまた仕事があるので出かけて行きました。
夜中に電気工事をするのです。夜中の仕事と昼間の仕事を掛け持ちでしているので、娘は体のことが心配です。4人の子持ちですから、父親として頑張っているのです。彼も娘とおつき合いし出した頃とはうって変ってたくましくなりました。凄まじい変わりようです。
4人の子どもたちの力は大したものです。

それにしても彼のガンバリには敬服させられます。
人間は分らないものですね。
いっときの見方で判断はできません。


上から小4、5歳、4歳、今月2歳を迎える4人の孫たちは、会うたびに成長していてその変化を見るのは本当に楽しいものです。
これは子育てでは味わえない、祖母となっての楽しみです。
同じ親から出てきて、こんなに個性が違うのですから、人間の不思議さ、奥深さを感じます。
自分にも、まだまだ表面に出ないものが秘められているのだと思います。

土、日の2日間、孫たちとどっぷり遊んで、リフレッシュしました。
遊んでもらったのは私の方でした。
だから、初めに娘たちの来訪を躊躇する心が起こったことを恥じました。

如来さまが、幼い子どもたちを連れて来てくださり、私の心をはずませて下さった、とても楽しい時間をいただいたのでした。



「長仁寺住職日誌」51

更新日: 2013/3/3(日曜日)
少しご無沙汰いたしました。坊守さんがよく書いてくれていましたので安心しました。
 内局巡回について、宗門の行政のトップの立場の方が末寺の意見を聞いて歩くということはとても大事なことであります。権威的でなく、聞いていこうとされる御姿勢が伝わってきました。「一人の信心の人の誕生のために寺があり、組があり、教区があり、本山があるという願い」に共鳴しました。少し協力させて頂こうという心が沸いてきてうれしかったです。支配、被支配という対立関係を超えて、如来のご本願にお仕えしてゆく、使っていただくところに、それぞれの役割と使命、責任を果たすところに満足、充実感が与えられます。
 長仁寺報恩講では、宿業を通して本願の救いが成就されることを教えて頂きました。詳しくはラッシャイ23号でお知らせすることになりましょう。

 教如上人400回忌のご縁は教如上人のスケールの大きい人間性、人間関係を教えて頂きました。これからの時代は派を超えて浄土真宗の救いが、人間の救いに本当になりうるのか試され、願われる新たな試練の時に来ていることを感じさせられました。



「長仁寺坊守日誌」2

更新日: 2013/3/1(金曜日)
今日から3月です。
2月が28日までしかなかったので、いきなり月が替わったという感じがします。

昨日は、聞光道がありました。
友松さん、花子さん、永松さんの三人に住職坊守を加えた5名でした。

主に花子さんが主役の会となりました。
どうしても、亡くなった人にあげるお経、というところを離れられない花子さん。
唯一、お仏飯をお供えすることが信心だと固く信じ込んでいらっしゃる。
供養ができていない先祖がいらっしゃって、そのことが気になるという話を何度もされました。

そのお話を聞かせていただいて感じたことは、気になることがあるというのは、仏様が気にかけてくださっているということだということです。

本来、何も問題は無い世界なんですけど、いろいろ問題だと感じられるのは、本来の世界(浄土)からの呼び声なんですね。
問題の無い世界(浄土)がある、そこに帰って来い、という。

問題は際限なく起こってきます。私が浄土へ帰るまで、浄土に気づくまで。

お浄土へ生まれたら、なんにも問題はなかった、と落着かせていただける。
そのアラっと、そうだったと気づかされるときが、一番いい感じがするとき。
だから、問題が起こってくれないと、アラっということもないから、問題が起こることはありがたい。

アラっ、とお浄土を再確認することが連続してゆくうちに
お浄土がどんどん大きく広がっていく実感です。

無限に広がっていく。
限りない世界、永遠の世界。
仏法はすばらしい世界です。

この味わいは、何ものも比較にならない味わいだから
最上無上の大利益といわれるわけなんです。

すごいネ!


「長仁寺坊守日誌」1

更新日: 2013/2/27(水曜日)
今日、常照さんはお昼から四日市別院へ出かけて行きました。
なんでも、本山から宗務宗長がお見えになって、教団についての意見を聞いてくださるのだそうです。教務所の方から連絡があり、意見を述べてもらいたいという依頼がありました。
こういうことは、今までにはなかったことです。
特に自分から進んでというわけではありませんが、ご依頼を受けて、5名の意見陳述者の中に加えて頂きました。

その報告は、本人から後日していただくことにしましょう。

失った信頼を如何に取り戻すか、ご本山の方も、いろいろ頭を痛めているのでしょうか?


さて、この「長仁寺住職日誌」は、常照さんが日ごろの出来事や思いを発信する場として定着しました。
坊守である私は、最近、横ボタンを押して開くブログに投稿させていただくようになっておりました。しかしいちいち移動するのが面倒だというご意見をお聞きし、この場を「住職、坊守日誌」として二人ともが活用することにしました。

常照さんの文章は固く、坊守の文章は柔らかい、その両方が一つになった方がバランスが取れていい、というわけです。


常照さんと法喜さんは、二人が一つになって光るのだとか。
お酒の瓶が二本入りの箱に、一本しか入っていなかったら、アレっとなるように、二本で一セット、というわけです。

紅白のおまんじゅうにたとえると、一層よく分かりますね。

一人では仕事ができないというわけか?
というような憎たらしい反論は控えて、お言葉に従い、坊守も日誌を書かせていただくことにしました。



さて、今月21日から24日の4日間にわたる報恩講、本当にすばらしい報恩講でした。
当番の森山、成恒地区の皆さん、お参りのご門徒の皆さん、また遠方より泊りがけでお参りくださった同行さんたち、本当にありがとうございました。
皆様のおかげで、長仁寺が大きく脱皮させていただいたような気がしております。

報恩講の様子は次の寺報で報告させていただきます。
私はまだ余韻に浸っている感じです。
この余韻が醒めないうちに、寺報づくりにかかりたいと思います。


「長仁寺住職日誌」50

更新日: 2013/2/17(日曜日)
 15日は宇佐の大徳寺さんにて、同朋会運動推進員前期教習の1回目のご縁、6人の参加者と5名のサタッフ、オービーの方が10人くらいのお集まりでした。皆さん元気のあるつわものぞろいです。おおいに鍛えられ、お育てにあずかるご縁を頂きました。我が強い人に浄土の菩提心が発起されると金剛心の転じられ影響力も大きいわけです。楽しく、たのもしい事であります。
 16日、報恩講の準備のため担当地域の皆さん集まり夫妻の参加もあり仏具みがき、掃除、餅つき食事、寺の本来の役目はサンガは一つの家族を純化した世界であり、家族を回復する役割、使命のあることを教えられました。
 17日、おもちの色塗り、お花の荘厳。新しい試みで試行錯誤でしたがすばらしい出来おあがりとなりました。カレーライスと漬物、ミカンお菓子後味よく合掌でそれぞれ家路につきました。私はそのあと月忌参り。本堂の預壇に新興宗教をやめて新しい方がはいりました。また、新しい時代です。


「長仁寺住職日誌」49

更新日: 2013/2/14(木曜日)
11日法(ご本願)の救いに会うためのご法事。お経は阿弥陀経、お正信偈を皆で唱和。ご法話20分2回最後に恩徳讃、真宗宗歌斉唱。二年前に夫を亡くされた方のお顔が明るくなり、「法事に来てよかった」と、3年生くらいの男の子が「ありがとうございました」というてくれました。親が言わせたのではないとのこと、お斎では民謡の歌などがでました。
 12日、13日富山の高岡、超願寺さん夜若人の蓮如上人御一代記聞き書きの勉強会、13日朝9時より、昼1時より3時までご法座。教える立場や救う立場でないことがいかに疲れないかお教え頂きました。


「長仁寺住職日誌」48

更新日: 2013/2/10(日曜日)
新興宗教の方がそこから出て、長仁寺の信徒におなってくれました。勇気がいったことと思います。私もたくさんのお育てを受けています。
時代は変わってきています。
 法事、葬儀、月忌のあり方も問われだしました。何のためになされるのか、目的があきらかであり、正しければ臨機応変に変わられます。目的がはっきりしていないと固執ばかりで、ひとは去っていきます。どの社会でも共通することではないでしょうか。


「長仁寺住職日誌」47

更新日: 2013/2/5(火曜日)
2月入り早5日。1日法事にて24年間お月忌参りして、このたび初めて報恩講に参詣下さる機縁が熟され参られるとのこと、うれしいです。
 3日4日、宇佐の大徳寺さまの報恩講、夜も多くのご参詣者があり土徳をかんじました。3日の朝、お月忌、法事。昼から布教。夜はお通夜、4日の12時からは葬儀、2時から布教、夕方初七日でした。忙しくとも佛様が心を落ち着かせてくださいます。
 ラッシャイの原稿ができまして、明日印刷できそうです。
5日、今晩はこれからサンガの会です。


「長仁寺住職日誌」46

更新日: 2013/1/31(木曜日)
28日の聞光道、泊まりの森はる美さん田中秀法さんのお蔭で昼、夕、夜、朝とじっくりの座談は心の姿勢を下げてくれました。29日のお月忌にてご門徒さんのお内佛の阿弥陀様が生きて迫ってくるようでした。
 低くならされると、阿弥陀様、人がその分だけ尊い世界が強くなり、広がります。聞法のご利益です。
 30日昼から久ぶりにザ、長仁寺の歌の練習。メンバーの人の上達に驚きました。




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